\8/22(土)ヘリオスステージ出演/
シブシレ・シャバ(南アフリカ)

2010年代に台頭してきた新世代の南アフリカ・ジャズ・シーンの中で気鋭の若手ギタリストとして頭角を現したシブシレ・シャバ。しかし、ヴォーカリストや作曲家としても強烈な個性を持ち、現在ではアフロ・フォーク、クラブ・ミュージック、アンビエントからスピリチュアル・ジャズまでも射程圏に入れた規格外のスケールで活躍する彼にとって、それは単なる一側面でしかなかった。
〝ズ―ルー・ギターの王〟と称されるマダラ・クネネや、ジャズに伝統音楽などの様々な要素を融合させた〝マロンボ〟と呼ばれる音楽の創始者にして南アの音楽界に広範な影響を与えたフィリップ・タバネらに師事しながら独自のスタイルを築いた彼は、2016年にCD2枚組の初となるソロ名義作『Unlearning/Open Letter To Adoniah』を発表。自由自在なギター・ワークとともに、幽玄にしてシャーマニックなヴォーカリストとしての才も発揮したサウンドは、フォーク、ジャズ、ブルース、伝統音楽などの要素が溶け込んだ壮大なものであり、カテゴライズ不能な異能ぶりを果敢に示した。
その後は、ほぼ一発録りのソロでより濃密に迫った『Ngiwu Shwabada』(20年)や、15人編成の大所帯プロジェクトであるIzangoMa名義での作品をジャイルス・ピーターソンが主宰するレーベルのブラウンズウッドから23年に発表する一方、英国のコールドカットが主導したケレケトラ!やLAのカルロス・ニーニョの作品にも参加。昨年にはガーナ系ベルギー人のエシナムや師であるマダラ・クネネとのコラボ作をリリースし、既存のジャンル分けを超越した才を奔放に放ち続けている。あまりにも全方位的で、時にはフリーキーになることも厭わない音楽性ゆえに、レコーディング作品を聴くだけではとっつきにくい印象を受けることもあるかもしれないが、ライブ・パフォーマンスにおいてこそ彼の多彩な表現の核心にダイレクトに触れることができると確信する。注目度を高める南ア音楽界でも屈指の〝異才〟が繰り広げる貴重な初来日公演をお見逃しなく!
by 吉本秀純
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