25.12.06

参加アーティスト:マリア・カウ・レヴィ、アナ・フランゴ・エレトリコ、石本泉(五箇山和紙の里)
滞在期間:2026年1月13日(火)~1月27日(火) *予定
内容:リサーチ、作品制作、展示発表、地域住民との交流
制作拠点:五箇山和紙の里(富山県南砺市)東中江215
展示:1月24日(土)~約1週間予定
杜人舎(南砺市城端405 別院善徳寺内)にて展示、交流イベント *詳細後日発表
CASCA(ポルトガル語で”樹皮” “膜” “殻”)は、マリア・カウ・レヴィ、アナ・フランゴ・エレトリコ、石本泉(五箇山和紙の里)によるレジデンスプロジェクト。五箇山和紙の製造過程と作品の制作、リサーチを通じて、伝統的な技法と現代的なアプローチをつなげる実験でもある。カウは紙を漉くところから作品を制作し、アナは和紙の製造過程やカウの制作の様子を映像に納め、石本とともに共同製作を行う。
マリア・カウ・レヴィ、アナ・フランゴ・エレトリコ [ Brazil / ブラジル]

マリア・カウ・レヴィはサンパウロを拠点に活動するグラフィック・アーティスト兼デザイナー。建築家としても、サンパウロ大学建築都市学部で修士号を取得し、エスコーラ・ダ・シダーデ建築都市学部でドローイングを教える。現在、サンパウロGalpão Comumのインディペンデント・リサーチ・スペースのオーガナイザー。
カウの作品はキャンヴァス、写真、壁画など様々なフォーマットで表現され、彼女の持つ理論的な思考とリサーチを通じて得たいくつもの要素が融合し、地理、学問分野、文化の違いを超越したものになっている。彼女のプロジェクトはヴェネツィア、サンパウロ、マドリード、カラカスなどの世界各地のビエンナーレでも紹介されている。
ブラジルの音楽シーンにおいてきわめて重要度の高いアートワークの領域でも活躍し、アナ・フランゴ・エレトリコ、ドーラ・モレレンバウムなどブラジルの若手ミュージシャンのアートワークも多く手掛けている。
アナ・フランゴ・エレトリコは新世代ブラジル音楽の最前線に立つミュージシャン。2018年のデビューアルバム『Mormaco Queima』で瞬く間に話題となり、続く『Little Electric Chicken Heart (2019)』『Me Chama de Gato que Eu Sou Sua (2023)』、プロデューサーとして参加したドーラ・モレレンバウの『Pique(2024)』がラテングラミーにも受賞・ノミネートされ国内外で常に注目を集めている。音楽だけに留まらず、詩、版画、イラストなどの分野でも才能を発揮し、現代美術家ローラ・リマの展覧会音楽監督を務めるなど総合芸術家としても高い評価を受けている。
南砺での滞在は初来日のスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド2024以来2度目。当時も市内を巡り、出会った市民との交流を楽しみながらスケッチを残した。
https://www.instagram.com/anafrangoeletrico/
石本泉(五箇山和紙の里) [ Japan, Nanto / 日本, 南砺]

山口県出身。大学時代に友人たちと初めて五箇山を訪問し、深い山々からなる環境や和紙づくりの文化などに惹かれ、そのまま東京から移住。現在も和紙の可能性を模索しながら、木工や古民家改修など山の生活を楽しんでいる。
アーティストとの共同製作は今回初挑戦。
[五箇山和紙の里]
深い山々に囲まれた五箇山地方に、400年以上前から伝わる和紙づくりの技術を継承し、原料となる楮(こうぞ)の栽培から、紙漉き、加工に至るまで一貫して行う。
https://gokayama-washinosato.com/



企画制作:一般社団法人スキヤキ・オフィス