クリス・コンベッテ [ French Guyana / 仏領ギアナ]
@KatherineVulpillat
混ざり合う異人種間のハーモニーを奏でる魅力的な吟遊詩、クリス・コンベッテ。アフリカ、ヨーロッパ、アジアなど様々文化が混じり合ったカリブ海のエッセンス(=クレオール)を取り入れた彼の音楽はカリブそのもの。クレオールのレパートリーであるビギン、マズルカ、ズーク、サルサ、カリプソ、レゲエ、ボサノヴァなど、あらゆるサウンドが注ぎ込まれた優しさ溢れるヴォーカルとしなやかなリズムを聞けばカリブ海の音楽のイメージが変わるはず。1955年南米大陸の仏領ギアナ生まれ、幼い頃に家族と共にマルティニークへ移住し1970年代初めから音楽を始める。パリ在住中に学業を終えて数学教師という一面を持ちながら音楽活動を続け90年代にソロとしてアルバムを発表する一方で、フレンチ・カリブの老舗バンド、マラヴォワなどフランス語圏のカリブ海のアーティスト達への楽曲提供やコラボなどで、仏著作権協会から数々の賞も受賞。カリブ海の音楽の伝統をフランスのリスナーに届ける貢献者のひとりとなる。現在はギアナの首都カイエンヌ在住。2021年リリースのアルバム『Laissez Faire les Anges 』はギアナが直面する植民地時代から現在を取り巻く自然環境や社会問題、そして現代のデジタル社会における問題などを問うメッセージとなっている。スキヤキへの出演は2017年以来2度目。今回はマラヴォワやDede St Prixでの参加歴もあるマルティニーク出身・ギアナ在住のパーカッショニスト Georges “Tijo” Mac と共に爽やかなカリブ海サウンドを南砺に響かせる。
Chris Combette (Vocal, Guitar)
Tijo (Percussion)